和鍼からの提言 アトピー性皮膚炎編
①アトピーを東洋医学から考える
いろいろな治療法がある中で、なぜ東洋医学なのか。それについて話したいと思います。「敵を知り己を知らば、百戦して危うからず」とは、孫子の名言です。それは「東洋医学の診断と治療」の極意を端的に表現していると思います。「敵を知る」とはどういうことでしょうか。アトピーにおいては、その症状の特徴を知るということです。アトピーと言いましても、痒みがひどい場合もありますし、ジュクつきがひどい場合もあります。肌が赤くなる方もいれば、浅黒くなる方もおられます。皮膚の状態では、カサカサと乾燥する場合もありますし、ジュクジュクと黄汁に悩まされる場合もあります。このように症状には違いがありますから、その特徴をしっかり把握すべきです。症状によって治療法が変わってきますので、重視すべき点であります。つぎに「己を知る」とは、ご自身の体質を理解することです。アトピーでお悩みの方はそれだけの症状で悩むことは少ないように思います。頭痛、肩こり、腰痛、便秘、生理痛などなど、あらゆる症状を併発されているのではないでしょうか。これらの症状は部位だけ診ればバラバラに出て原因も別々のように感じますが、よく診ればその原因が同じであることが少なくありません。「異病同治」と東洋医学では言うのですが、このことを意味します。ですから治療を続けていけば、アトピーのみならず、その他様々の症状まで軽減してまいります。
次回の提言では、アトピー性皮膚炎の改善への近道についてお話します。

